〈ウォールナット・突板化粧板〉特徴や木目・カラーの種類、よくあるQ&Aを解説

ウォールナット材の特徴

世界三大銘木のうちの一つとして知られている「ウォールナット」。

内装建材として古くから人気の高い樹種です。

そこで、今回は「ウォールナット」の特徴やおすすめの内装建材、多くの方が気になる疑問について解説します。

ウッドインテリアの材料をご検討中の方は、是非参考にしてください。

このコラムのポイント
●ウォールナットは、独特な色合いと高い耐久性が特徴です。

●ウォールナットは希少価値が高いため、材料コストの削減や安定的な材料入手を重視する方には「突板化粧板」がおすすめです。

●恩加島木材は、産地にこだわった良質な突板を用いて、高品質で多彩な突板製品をご提供しています。



ウォールナットの特徴は?

ウォールナット
ウォールナット(柾目)

世界三大銘木とされているのが、「チーク」「マホガニー」「ウォールナット」です。

意匠性が高い高級木材として人気が高く、家具の材料や内装建材として幅広く使われています。

特に、ウォールナットは独特な色合いをもち、他の樹種での代用が難しいため、特に需要が高い点が特徴です。

ウォールナットは和訳すると“クルミ”ですが、木材の場合には、「ウォールナット」と「クルミ」は違う樹種として取り扱われます。

ポイント
一般的には、

「ウォールナット」=「ブラックウォールナット」
「クルミ」=「オニクルミ」

として捉えられます。


では、ウォールナットの特徴について詳しく解説します。

独特な色合い

ウォールナットは、深みある濃い褐色が特徴で、中心に近い心材は黒褐色、樹皮に近い辺材は灰白色をしています。

心材と辺材の色差が大きいため、2色が混じり合う独特なマーブル状の色味は、他の樹種と一線を画しています。

伐採・製材されて表面が空気に触れると、鮮やかな紫色を帯びた色に変色する点も魅力です。

整った木目

広葉樹の中でも真っ直ぐ育つ特性をもつため、木目が直線的で整っています。

部分的な波状の木目が混じり、高級感ある優雅な印象を醸し出す点も人気のポイントです。

ウォールナットロータリー
ウォールナット(ロータリー)


硬くて丈夫

ウォールナットは密度が高く重量があり丈夫なため、ハードウッドに分類されます。

硬くて耐衝撃性に強く、キズがつきにくい点が魅力です。

また、細胞密度が高いため、乾燥による反りやねじれなどの変形リスクも、他の樹種と比べて低いと言えるでしょう。


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ウォールナットのデメリットを軽減できる“突板化粧合板”

ウォールナット施工事例
KDパネル(K6181AN)

ウォールナット無垢材の欠点は、ずばり「重さ」です。

材料が大きく分厚くなるほど重量によって施工効率が落ちてしまいます。

また、公共施設ですと、部分的な日焼けによる変色がクレームになる可能性も否めません。

そこでおすすめなのが、「突板化粧板」です。

突板化粧板とは、天然木を0.2~0.3mm程度のシート状にスライスした“突板”を合板などに接着した内装建材です。

「突板化粧板」のメリット
● 材料の軽量化が実現でき、施工効率性アップにつながる。

● 温度や湿度環境変化による変形リスクが少ない。

● ウォールナットのように希少価値があり高価な材料でも、無垢材より安価かつ安定的に入手しやすい。

● 樹木1本から取れる突板面積は、無垢材を板材にするよりも広いため、同じ風合いの材料を大量入手しやすい。

● 特殊塗装によって、表面の耐キズ性・耐汚性を高められ、日焼けによる材料の変色も抑えられる。

● 貼り合わせる基材種類によっては、不燃・難燃認定を受けられるため、内装制限のある建築物にも採用しやすい。


“恩加島木材”では、UV塗装や日焼け防止塗装などの特殊塗装も全て自社工場で行なっているため、高品質なウォールナット化粧板をご提供できます。

ザ・ファインタワー大手前」では、実際に日焼け防止塗装を施した材料をご採用いただきました。

無垢材の風合いを活かしながらも、コスト面・性能面のメリットをプラスした内装材こそ「突板化粧板」なのです。


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板目・柾目を取り揃える恩加島木材の突板化粧板

突板練付化粧板

恩加島木材では、高品質なだけではなく、様々な建物や納まり、デザインを実現できる多彩な商品を取り揃えています。

ウォールナットを含め、常時40種以上の樹種を取り揃え、さらにそれぞれ「板目」「柾目」「杢目」「集成柄」などの模様をご用意しているため、設計デザインのイメージに合わせてお選びいただけるはずです。

PANESSE(パネッセ)

天然木練付化粧板のシリーズで、基材によって「不燃ボード」「難燃ボード」「MDF化粧合板」「突板シート」「有孔パネル」「テクスチャーボード」と多彩なラインナップを実現。

樹種も40種類以上からご選定可能で、産出地を限定した地産材のご注文も承っております。

▶︎「PANESSE」の詳細はこちらから


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KDパネル

KDパネルは、台湾・KEDING社製の天然木化粧合板です。

0.5mmの厚単板で木目の立体感を、特殊UV塗装で耐久性と抗菌性能を付与した今までに無い化粧合板。

天然木本来の質感と、メラミン化粧板のような強度・施工性を兼ね備えています。

恩加島木材工業が自信をもって展開する日本初上陸のプロダクトです。

▶︎「KDパネル」の詳細はこちらから


リブパネル・ルーバー

最近トレンドのリブパネルやルーバーも、その他化粧板と同じ樹種で製造しております。

リブパネルは、もちろん天然木練付化粧板に貼り付けた仕様で、あらかじめ工場でパネル組みをしている高精度・省施工型の製品です。

ルーバーも同様で、精度の高い高意匠ルーバーとして人気商品となっています。

基材は木芯・不燃(ダイライト、エースライトなど)からアルミ押出成形品(※ルーバーのみ)まで対応しておりますので、内装制限のある建物にもご採用いただけます。

リブパネルはHPより規格書もダウンロードできますので、是非ご検討ください。

▶︎「リブパネル・ルーバー」の詳細はこちらから


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一口メモ
世界的に著名な建築家・隈研吾氏の設計による「和歌山県・有和中学校新校舎」をはじめ、様々な建築物へ当社製品が採用されています。
詳しくは、納入実績・施工実績・最新トピックスをご覧ください。





ウォールナット突板化粧板に関するよくあるQ&A|経年変化・お手入れ方法

ウォールナット(柾目)

ウォールナットはその色合いから採用されるケースが多いですが、施工後の経年変化やお手入れ方法が気になる方も多いでしょう。

そこで、多くの方が気になる点についてお答えします。

ウォールナットの突板化粧板の経年変化は?

ウォールナット材は、紫外線によって最初のうちは紫がかった黒褐色になりますが、その後、色が抜けて明るい色に変化します。

それが味わいになる一方で、家具の置き場所や開口部の位置によっては、部分的な日焼けが目立ってしまう可能性もあるのです。

そのため、変色が気になる場所や紫外線をコントロールしにくい公共施設には、日焼けによる変色を防止する塗装をおすすめします。



オーク材と迷っているが違いはどんな点?

ウォールナットと同じく内装材として人気の高いオーク材(ナラ・レッドオーク・ホワイトオークなど)ですが、これらはどれも明るめのナチュラルカラーが特徴です。

そのため、個性的で高級感・重厚感のある空間には「ウォールナット」、明るくナチュラルで爽やかな空間には「オーク材」をおすすめします。

経年変化を比較すると、ウォールナット材は段々と明るい色になり、オーク材は逆に白褐色から褐色へと色が濃くなる点もポイントです。


ウォールナットの突板化粧板はどうやってお手入れするの?

日常的な汚れは、硬く絞った布巾で拭き取る程度に留めてください。

汚れがひどい時は水で薄めた中性洗剤を使うこともできますが、変色する可能性もあるため、まずは目立たないところで試してみることをおすすめします。

どちらの場合も、水気が残らないようにすぐ乾拭きする点がポイントです。

耐汚性を高めたい箇所には、ウレタン塗装やUV塗装をご検討ください。

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ウォールナットの突板化粧板はテーブルやカウンターの天板に使える?

突板化粧版も問題なくテーブル・カウンターの天板にご採用いただけます。

元々、ウォールナットは油分を多く含み密度が高いため、他の樹種と比べても耐水性が高いためです。

ただし、頻繁に水拭きする場所や、人の手に触れる場所には、耐水性・耐久性をさらに高める塗膜の厚いUV塗装をおすすめします。

ポイント
UV塗装は大掛かりな設備が必要なので、対応できるメーカーが限られます。

恩加島木材はUV塗装も自社工場で行なっているため、コストを抑えて高品質な材料をご提供できますので、お気軽にご相談ください。



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恩加島木材の取り組み

SDGs実現につながる“恩加島木材”の突板化粧板製品

私たち“恩加島木材工業”は、1947年創業以来、突板製品専門メーカーとして時代の変化を見極めながら、国内に限らず世界中の銘木を使い、良質でバラエティに富んだ内装材を作り続けてきました。

突板の常備在庫はおよそ1000束に上り、その豊富なストックから、仕様やご要望に応じて一枚一枚丁寧に選定しています。

木の特性を熟知した“恩加島木材工業”が自信を持ってご提供する突板製品は、多くの住宅や公共施設にて採用されています。

内装の木質化は、今やカーボンニュートラルや脱炭素化の実現には欠かせません。

当社では、地球環境を守るために、以下の取り組みを行っています。

国産材・地域材の利用

産地を限定した国産材・地域材を積極的に用いて、日本の貴重な資源である“森林”、そして林業・製材業を守るために取り組んでいます。

地産材の納入実績
JR北陸新幹線・長野駅 コンコース内天井(長野県産杉利用)
香川県多度津町庁舎(香川県産材利用)
某百貨店 什器(大阪府内産桧利用)
新居浜商業高校 体育館(愛媛県産材利用)
京都女子大学(京都府内産桧利用)
京都 某ホテル(京都府内産利用)
金沢サッカー場内装(石川県産材利用)
鳥取県立美術館(鳥取県産材利用)


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間伐材の利用

森を豊かにするためには、適切な間伐が必要不可欠です。

弊社では、杉・桧の小径間伐材からスライスされた突板をバランスよく配置して美しい突板化粧板を製造。

森の活性化・林業の利益化向上・廃棄物の削減などの観点から、SDGs実現に向けた取り組みとして間伐材の積極的利用を行っています。

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人工突板の開発・製造

原木 ロータリー

「人工突板」と聞くと、どうしても自然由来の素材を連想しにくいかもしれませんが、こちらも天然木材から作られた建材です。

間伐材や短期間で成長する植林樹木などの小径材を活用します。

森林の木々をこまめに伐採・植林するサイクルは、森を健康に保つためにも非常に重要なポイントです。

ポイント
“恩加島木材”は、国内で数少ない人工突板製品の開発・製造を行っている会社です。
サスティナビリティの高い建築物を目指す方は、ぜひ“豊かな森を守る”人工突板のご採用をご検討ください。


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自社工場での自然エネルギー活用

2023年10月より、自社工場へ太陽光発電システム(141kW)および蓄電池を導入し、再生可能エネルギーの創出や脱炭素化への貢献を目指します。



まとめ|希少なウォールナットは突板化粧板がおすすめ

ウォールナットは銘木として知られる一方で、希少価値のある樹種です。

また、丈夫な反面、重いため、無垢材を広範囲に施工するとなると、高いコストや施工効率の悪さが懸念される可能性もあるでしょう。

そこでおすすめするのが、「突板化粧板」です。

天然木の風合いを表現できる上に、材料コスト削減や軽量化を実現できます。

恩加島木材では、柾目・板目に加え、樹種によっては独特な印象を持つ“杢目”柄もご用意しています。

長年培った経験と知識をもとに、みなさんの設計デザインをお手伝いさせていただきます。

製品は、天然木突板を使った化粧板やフローリング材、ルーバー、有孔ボードなど多岐にわたっているため、空間のトータルコーディネートも可能です。

「統一性のある洗練されたデザインを実現させたい」「コストの高い樹種を採用したい」とお考えの方は、ぜひに一度恩加島木材の突板製品をご検討ください。


日本初〉大臣認定取得|恩加島木材の“不燃突板複合板”

難燃_不燃複合板

建築基準法上で「特殊建築物」に指定される商業施設や宿泊施設などを建てる際に欠かせないのが、“不燃突板複合板”です。

天然木突板(厚さ0.2mm)に不燃材料である無機質不燃板(厚さ6・9mm)を貼り合わせた材料です。

しかし、今までの不燃突板化粧板には施工上の問題点がありました。

  • 重い
  • 割れやすい
  • 高コスト
  • ビスが効かない


それらの問題を解決したのが、恩加島木材の不燃突板複合板」です。

天然木突板(厚さ0.2mm)+ 無機質不燃板「ダイライトFAL」(厚さ6mm)+ 特殊合板(厚さ9mm)で構成されているため、ビスが効いて割れません。また、軽量化されたため、施工効率もアップします。
※幅290mmまでは本実加工も可能です。

日本で初めて大臣認定を受けたため、安心して採用していただけます。



恩加島木材が現場の様々なご要望にお応えします

恩加島木材が現場の様々なご要望にお応えします

「プリントシート材の木目だと味気なく個性が出せない」「天然木を使用したいが無垢材だとコストが高くメンテナンスが不安」そんな時には、天然木突板を使っておしゃれで安らげる空間をデザインしてみませんか?

恩加島木材の歴史ある熟練技術で、デザイナー様や設計士様の疑問やご要望にお応えします。

随時、木材選定から各種オーダー加工に関するご相談を承っておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。