突板の厚みに種類はある？挽板・単板との違いを解説｜おすすめ商品についても

「突板」とは、天然木をシート状にスライスした建築素材です。

化粧板やシートに加工され、主に内装材や家具の化粧材として使われているため、皆さんも一度は目にしたことがあるでしょう。

しかし、突板の厚さについては詳しく知らない方が多いはず。

そこで、今回は「突板の厚み」について、種類やそれぞれの特徴、挽板・単板との違いについて、詳しく解説します。

ウッドインテリアの材料をご検討中の方は、是非参考にしてください。

突板とは？厚さによって違いはある？

「突板」は、天然木をシート状にスライスしたもので、化粧板などの表面材として使われます。

天然木の美しい色合いが活かせる上に、無垢材よりもコストダウンが期待できるため、多くの事例に採用されています。

希少価値の高い樹種を採用しやすい点や、材料の軽量化・変形リスクの軽減ができる点もメリットです。

厚さによって、主に4種類に分けられ、それぞれ用途が異なります。

〈名称〉	〈厚さ〉
薄突板	0.18㎜～0.30㎜
厚突板	0.40㎜～0.60㎜
本厚突板	0.60㎜～0.80㎜
特殊厚突板	1.00㎜～2.00㎜

厚いものほど表面の耐久性が高まるため、テーブル・カウンターの天板や楽器に使われます。

「それならできるだけ厚い方がいいのでは」と思われるかもしれません。

しかし、薄い突板ほど、貼り合わせられる基材のレパートリーが増えるため、内装制限のある建物にも採用できる不燃パネル、曲線を表現できる突板シート、細かな加工が必要なルーバーなどに加工できます。

国外では、厚さ0.5mmの突板が主流ですが、日本では古くから0.2mmの突板が使われてきました。

それだけ薄くしても高品質が保てるのは、日本の高い加工技術があるからと言えるでしょう。

ただし、突板が厚いほど、無垢材に近い質感や触り心地を表現できます。

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挽板・単板（無垢材）との違い

「突板」は薄いシート状に天然木をスライスするのに対して、「挽板」は、2～3mmの板状に加工したもの、「単板（無垢材）」は施工しやすいサイズにカットしたものを指します。

それぞれ特徴や用途が異なりますので、目的に合わせて適切な材料を選ぶのがポイントです。

〈目的〉	無垢材	挽板化粧板	突板化粧板
質感	◎	○	○
寸法安定性	×	△	◎
施工効率性	×	○	◎
耐久性	○	◎ （表面塗装をした場合）	◎ （表面塗装をした場合）
耐水性	×	◎ （表面塗装をした場合）	◎ （表面塗装をした場合）
不燃性 難燃性	△ （不燃材注入材のみ）	×	◎ （認定商品のみ）
コスト	△	○	◎

「突板」を貼った化粧板は、無垢材と比べて触り心地は硬いですが、軽量で品質が安定しやすい点がメリットです。

また、無垢材のように細かい加工をすると割れてしまうようなこともありません。

ただし、深い傷が付くと補修が難しいので、テーブルやカウンターの天板などに用いる場合は、キズや汚れを防止する表面コーティングが施された製品がおすすめです。


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“恩加島木材”の高品質な突板化粧板

私たち“恩加島木材”が皆様にご提供しているのは、突板を用いた化粧板などの内装建材です。

住宅はもちろん、内装制限のある商業施設・公共施設にも対応できるよう、不燃材を基材とした商品も取り揃えています。

原料となる突板の選定、職人による貼り作業、特殊加工や塗装、在庫管理、出荷作業までの一連を、全て自社工場にて行なっている点が強みです。

1947年創業以来培った経験と知識を活かし、豊富な樹種の突板を取り扱っていますので、お気軽にご相談ください。

KDパネル

KDパネルは、台湾・KEDING社製の天然木化粧合板で、「0.5mmの厚突板」で木目の立体感を、特殊UV塗装で耐久性と抗菌性能を付与した今までに無い化粧合板です。

天然木本来の質感と、メラミン化粧板のような強度・施工性を兼ね備えています。

恩加島木材工業が自信をもって展開する日本初上陸のプロダクト。

テーブル天板など、耐久性が特に求められる場所におすすめです。

▶︎「KDパネル」の詳細はこちらから

PANESSE(パネッセ)

こちらは、国内外から入手した「0.2mmの薄突板」を用いた天然木練付化粧板のシリーズです。

基材によって「不燃ボード」「難燃ボード」「MDF化粧合板」「突板シート」「有孔パネル」「テクスチャーボード」と多彩なラインナップをご用意。

樹種も40種類以上からお選びいただけますし、産出地を限定した地産材のご注文も承っております。

▶︎「PANESSE」の詳細はこちらから

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リブパネル・ルーバー

最近トレンドのリブパネルやルーバーも、その他化粧板と同じ樹種で製造しております。

あらかじめ工場でパネル組みをしている高精度・省施工型の製品です。

高意匠な内装材として、ご好評いただいております。

基材は木芯・不燃(ダイライト、エースライトなど)からアルミ押出成形品（※ルーバーのみ）まで対応しておりますので、内装制限のある建物にもご採用いただけます。

リブパネルはHPより規格書もダウンロードできますので、是非ご検討ください。

▶︎「リブパネル・ルーバー」の詳細はこちらから

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サスティナブル建材は“恩加島木材”へご相談ください

サスティナブルな内装材をお探しの方にも、“突板化粧板”がおすすめです。

無垢材は施工時の含水率と時間が経過した状態の含水率の変動によって、反りや木割れが起きてしまうリスクは避けられません。

一方、突板化粧板は寸法安定性の高い合板などを基材にするため、施工性も高く湿度変化によって変形する心配が少ないのです。

“恩加島木材工業”は、1947年に創業以来、突板製品専門メーカーとして時代の変化を見極めながら、国内に限らず世界中の銘木を使い、良質で意匠性の高い内装材を作り続けてきました。

突板の常備在庫はおよそ1000束に上り、その豊富なストックから、仕様やご要望に応じて一枚一枚丁寧に選定しています。

木の特性を熟知した“恩加島木材工業”が自信を持ってご提供する突板製品は、多くの住宅や公共施設にて採用実績が豊富です。

内装の木質化は、今やカーボンニュートラルや脱炭素化の実現には欠かせません。

ウッドインテリアをご検討中の方は、ぜひ一度“恩加島木材工業”の製品をご覧ください。

国産材・地産材の積極的な利用

また、産地を限定した国産材・地産材を積極的に用いて、日本の貴重な資源である“森林”、そして林業・製材業を守るために取り組んでいます。

希少な杢目の板材を安定してご提供できるため、オリジナリティあるインテリア空間にしたい方におすすめです。


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間伐材の利用

森を豊かにするためには、適切な間伐が必要不可欠です。

ただし、間伐材をうまく活用しなくては林業の利益を生み出せません。

森の活性化・林業の利益化向上・廃棄物の削減などの観点から、間伐材を積極的に活用し、SDGs実現に向けた取り組みを行っています。

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人工突板の開発・製造

「人工突板」と聞くと、どうしても自然由来の素材を連想しにくいかもしれませんが、こちらも天然木材から作られた建材です。

間伐材や短期間で成長する植林樹木などの小径材を活用します。

植林から製材に適したサイズに成長するまで40〜50年程度かかる銘木とは異なり、短いサイクルで建築材料を生み出せます。

森林の木々をこまめに伐採・植林するサイクルは、森を健康に保つためにも非常に重要なポイントです。

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自社工場での自然エネルギー活用

2023年10月（予定）より、自社工場へ太陽光発電システム（141kW）および蓄電池を導入し、再生可能エネルギーの創出や脱炭素化への貢献を目指します。

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まとめ｜突板厚さの違いを知り材料選びをすることが重要

突板の厚さによって特性は異なります。

また、同じ天然木由来の挽板・無垢材とでは、適切な用途が違います。

つまり、ウッドインテリアの材料を選ぶ際には、どのような仕様なのかを確認し、合うものを選びましょう。

“恩加島木材”は、高品質な突板を用いた化粧板の専業メーカーです。

長年培った経験と知識をもとに、みなさんの設計デザインをお手伝いさせていただきます。

製品は、天然木突板を使った化粧板やフローリング材、ルーバー、有孔ボードなど多岐にわたっているため、空間のトータルコーディネートも可能です。

「環境に配慮した製品を取り入れたい」「統一性のある洗練されたデザインを実現させたい」とお考えの方は、ぜひに“恩加島木材”の突板製品をご検討ください。

〈日本初〉大臣認定取得｜恩加島木材の“不燃突板複合板”

建築基準法上で「特殊建築物」に指定される商業施設や宿泊施設などを建てる際に欠かせないのが、“不燃突板複合板”です。

天然木突板（厚さ0.2mm）に不燃材料である無機質不燃板（厚さ6・9mm）を貼り合わせた材料です。

しかし、今までの不燃突板化粧板には施工上の問題点がありました。

• 重い
• 割れやすい
• 高コスト
• ビスが効かない

それらの問題を解決したのが、「恩加島木材の不燃突板複合板」です。

天然木突板（厚さ0.2mm）＋ 無機質不燃板「ダイライトFAL」（厚さ6mm）＋ 特殊合板（厚さ9mm）で構成されているため、ビスが効いて割れません。また、軽量化されたため、施工効率もアップします。
※幅290mmまでは本実加工も可能です。

日本で初めて大臣認定を受けたため、安心して採用していただけます。

恩加島木材が現場の様々なご要望にお応えします

「プリントシート材の木目だと味気なく個性が出せない」「天然木を使用したいが無垢材だとコストが高くメンテナンスが不安」そんな時には、天然木突板を使っておしゃれで安らげる空間をデザインしてみませんか？

恩加島木材の歴史ある熟練技術で、デザイナー様や設計士様の疑問やご要望にお応えします。

随時、木材選定から各種オーダー加工に関するご相談を承っておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。