「日本の“銘木”を内装に取り入れる」銘木の定義とおすすめ樹種を解説
“銘木”と聞くと、皆さんはどのような木を想像しますか?
高価で希少な木材を想像する方が多いでしょう。
確かにそれも間違いではありませんが、天然木を内装へ低コストで取り入れられる方法があります。
今回は「銘木」の定義と内装に取り入れるおすすめの方法や樹種について詳しく解説します。
ウッドインテリアの材料をご検討中の方は、是非参考にしてください。
●希少な杢目柄や産地を限定した木材を、無垢材よりも低コストかつ安定的に入手したい方におすすめなのが、「突板化粧板」です。
●恩加島木材は、産地にこだわった良質な突板を用いて、高品質で多彩な突板製品をご提供しています。
Contents
“銘木”とは?
世界三大銘木として知られているのが、「チーク」「マホガニー」「ウォールナット」ですが、実は日本三大銘木ははっきりと決められていません。
なぜなら、日本国内で木材用に育てられている樹木はほとんどが針葉樹で、樹種が限られているからです。
ちなみに、日本三大美林は「木曽檜」「青森ヒバ」「秋田杉」、日本三大人工美林は「天龍杉」「吉野杉」「尾鷲檜」ですが、これらは木材そのものと言うよりも林としての価値が評価されています。(参考:林野庁東北森林管理局)
では、銘木の定義について考えてみましょう。
世界三大銘木に共通しているのが、以下の点です。
- 色や木目が美しく、独特な風合いを持っている
- 手触り、強度などの材質が優れている
- 経年変化が美しい
これに当てはまる日本に生息している樹種を挙げると、以下のような樹木が当てはまります。
栓(セン)
北海道から沖縄に至るまで日本全国に生育し、柔らかい雰囲気と美しく明るい色の木目が特徴。
光沢が美しいため表面保護をした上であれば、内装材に適している。
楢(ナラ)
北海道から九州に生育するが、特に北海道産が良質とされ、ジャパニーズオークとして輸出されていた時期もある。
明るい木目で、柾目には斑が見られるのが特徴。
家具や内装材の材料として活用される。
梻(タモ)
北海道から本州北中部に生育し、良質なものは重硬で弾力性が高いため、家具や内装材以外にも、スキー板などに使われる。
木目は明るい褐色でナラと似ているが、より木目がはっきりしている。
栗(クリ)
北海道から九州に生育し、重硬で弾力性に富んでいるのが特徴。
初めのうちは白褐色ではっきりとした木目だか、タンニンを多く含むため、経年とともに濃褐色へ変化していく。
欅(ケヤキ)
主に本州から九州に生育し、重硬で耐久性・耐湿性が高いのが特徴。
木肌は黄褐色で、木目美しく光沢があるため、主に家具や内装材に使われる。
これらの樹種は、決して高価とは限らず、「銘木=希少価値が高く高価」とも言い切れません。
ただし、樹齢や産地によって価格が変動しますし、ブランド化された樹木や、特殊な“杢目”が現れているものは、高値で取引されます。
そのため、銘木の無垢材を内装に取り入れるためには、どうしてもコストがかかってしまう可能性があるのです。
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“銘木”は天然木突板化粧板がおすすめ
「突板」は、天然木を0.2~0.3mm程度のシート状にスライスしたもので、それを合板などの基材と貼り合わせたものが「突板化粧板」です。
無垢材と比べて軽量で品質が安定し、温湿環境の変化による変形リスクが少ないのが特徴。
希少価値が高く高価な樹種でも、突板化粧板であれば、無垢材より低コストで入手できます。
また、1本から取れる突板の面積は、無垢材をカットして板材にするよりも広くなるため、商業施設など同じ風合いの板材を多量に入手したい場合にも重宝されています。
内装制限のある建物に使えるように不燃・難燃認定を受けている点もポイントです。
表面塗装によって、耐汚性・耐キズ性を高めることも。
無垢材の風合いを活かしながらも、コスト面・性能面のメリットをプラスした内装材こそ、「突板化粧板」なのです。
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“恩加島木材”のおすすめ銘木化粧板
恩加島木材では、輸入材だけではなく、日本各地より高品質な国産材・地産材製の突板を仕入れ、1947年創業以来培った確かな技術で突板化粧板としてご提供しています。
豊富な樹種の中から、原産地が日本の”おすすめ銘木”をご紹介します。
セン
価格 | ★★★ |
入手レベル | ★ |
木目の色味 | 白褐色系 |
商品ラインナップ | 柾目・板目 |
クリ
価格 | ★★★ |
入手レベル | ★ |
木目の色味 | 茶褐色系 |
商品ラインナップ | 板目 |
タモ
価格 | ★★★ |
入手レベル | ★ |
木目の色味 | 茶褐色系 |
商品ラインナップ | 柾目・板目 |
ナラ
価格 | ★★★ |
入手レベル | ★ |
木目の色味 | 茶褐色系 |
商品ラインナップ | 柾目・板目・杢目・集成柄 |
ナチュラルインテリアにおすすめです。
ケヤキ
価格 | ★★★★ |
入手レベル | ★★ |
木目の色味 | 茶褐色系 |
商品ラインナップ | 柾目・板目・杢目・集成柄 |
他にも多彩な木目やカラーの樹種を取り揃えていますので、ぜひご相談ください。
産地にこだわった銘木を採用したい方は“恩加島木材”へご相談を
私たち“恩加島木材”が皆様にご提供しているのは、天然木をスライスした突板を用いた化粧板などの内装建材です。
住宅はもちろん、内装制限のある商業施設・公共施設にも対応できるよう、不燃材を基材とした商品を取り揃えていますので、建物用途問わずご採用いただける点がポイント。
原料となる突板の選定、職人による貼り作業、特殊加工や塗装、在庫管理、出荷作業までの一連を、全て自社工場にて行っています。
また、産地を限定した国産材・地産材を積極的に用いて、日本の貴重な資源である“森林”、そして林業・製材業を守るために取り組んでいます。
香川県多度津町庁舎(香川県産材利用)
某百貨店 什器(大阪府内産桧利用)
新居浜商業高校 体育館(愛媛県産材利用)
京都女子大学(京都府内産桧利用)
京都 某ホテル(京都府内産利用)
金沢サッカー場内装(石川県産材利用)
鳥取県立美術館(鳥取県産材利用)
希少な杢目の板材を安定してご提供できるため、オリジナリティあるインテリア空間にしたい方におすすめです。
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SDGs実現に向けたエコ建材は“恩加島木材”へご相談ください
サスティナブルな内装材をお探しの方にも、“突板化粧板”をおすすめします。
無垢材は施工時の含水率と時間が経過した状態の含水率の変動によって、反りや木割れが起きてしまうリスクは避けられません。
一方、突板化粧板は寸法安定性の高い合板などを基材にするため、施工性も高く湿度変化によって変形する心配が少ないのです。
私たち“恩加島木材工業”は、1947年に創業以来、突板製品専門メーカーとして時代の変化を見極めながら、国内に限らず世界中の銘木を使って、良質でバラエティに富んだ内装材を作り続けてきました。
突板の常備在庫はおよそ1000束に上り、その豊富なストックから、仕様やご要望に応じて一枚一枚丁寧に選定しています。
木の特性を熟知した“恩加島木材工業”が自信を持ってご提供する突板製品は、多くの住宅や公共施設にて採用されています。
内装の木質化は、今やカーボンニュートラルや脱炭素化の実現には欠かせません。
ウッドインテリアをご検討中の方は、ぜひ一度“恩加島木材工業”の製品をご覧ください。
間伐材の利用
森を豊かにするためには、適切な間伐が必要不可欠です。
ただし、間伐材をうまく活用しなくては林業の利益を生み出せません。
近年は、木製ガードレール、木製遮音壁、木製魚礁、木杭等や、バイオマス用燃料、コンクリート型枠などに活用されています。
さらに無駄なく使い切るために、弊社では、杉・桧の小径間伐材からスライスされた突板をバランスよく配置して美しい突板化粧板を製造。
森の活性化・林業の利益化向上・廃棄物の削減などの観点から、SDGs実現に向けた取り組みとして実施しています。
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人工突板の開発・製造
「人工突板」と聞くと、どうしても自然由来の素材を連想しにくいかもしれませんが、こちらも天然木材から作られた建材です。
間伐材や短期間で成長する植林樹木などの小径材を活用します。
植林から製材に適したサイズに成長するまで40〜50年程度かかる銘木とは異なり、短いサイクルで建築材料を生み出せます。
森林の木々をこまめに伐採・植林するサイクルは、森を健康に保つためにも非常に重要なポイントです。
サスティナビリティの高い建築物を目指す方は、ぜひ“豊かな森を守る”人工突板のご採用をご検討ください。
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自社工場での自然エネルギー活用
2023年10月(予定)より、自社工場へ太陽光発電システム(141kW)および蓄電池を導入し、再生可能エネルギーの創出や脱炭素化への貢献を目指します。
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“恩加島木材”の多彩な商品ラインナップ
恩加島木材では、高品質なだけではなく、様々な建物や納まり、デザインを実現できる多彩な商品を取り揃えています。
KDパネル
KDパネルは、台湾・KEDING社製の天然木化粧合板で、0.5mmの厚単板で木目の立体感を、特殊UV塗装で耐久性と抗菌性能を付与した今までに無い化粧合板です。
天然木本来の質感と、メラミン化粧板のような強度・施工性を兼ね備えています。
恩加島木材工業が自信をもって展開する日本初上陸のプロダクトです。
PANESSE(パネッセ)
天然木練付化粧板のシリーズで、基材によって「不燃ボード」「難燃ボード」「MDF化粧合板」「突板シート」「有孔パネル」「テクスチャーボード」と多彩なラインナップを実現。
樹種も40種類以上からお選びいただけますし、産出地を限定した地産材のご注文も承っております。
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リブパネル・ルーバー
最近トレンドのリブパネルやルーバーも、その他化粧板と同じ樹種で製造しております。
リブパネルは、もちろん天然木練付化粧板に貼り付けた仕様で、あらかじめ工場でパネル組みをしている高精度・省施工型の製品です。
ルーバーも同様で、精度の高い高意匠ルーバーとして人気商品となっています。
基材は木芯・不燃(ダイライト、エースライトなど)からアルミ押出成形品(※ルーバーのみ)まで対応しておりますので、内装制限のある建物にもご採用いただけます。
リブパネルはHPより規格書もダウンロードできますので、是非ご検討ください。
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詳しくは、納入実績・施工実績・最新トピックスをご覧ください。
まとめ|突板化粧板で納期・コストの問題をクリアに
銘木は、高品質で美しい木目を持つ樹種を指しますが、産地を限定した無垢材を採用するとなると、コスト面の問題が発生してしまうことも多いでしょう。
また、施工面積が広いと、同じ品質・色合いの材料を大量に入手することが難しく、工程に影響を及ぼす可能性もあります。
その際におすすめなのが、「突板化粧板」です。
恩加島木材では、柾目・板目に加え、樹種によっては独特な印象を持つ“杢目”柄もご用意しています。
長年培った経験と知識をもとに、みなさんの設計デザインをお手伝いさせていただきます。
製品は、天然木突板を使った化粧板やフローリング材、ルーバー、有孔ボードなど多岐にわたっているため、空間のトータルコーディネートも可能です。
「環境に配慮した製品を取り入れたい」「統一性のある洗練されたデザインを実現させたい」とお考えの方は、ぜひに一度恩加島木材の突板製品をご検討ください。
〈日本初〉大臣認定取得|恩加島木材の“不燃突板複合板”
建築基準法上で「特殊建築物」に指定される商業施設や宿泊施設などを建てる際に欠かせないのが、“不燃突板複合板”です。
天然木突板(厚さ0.2mm)に不燃材料である無機質不燃板(厚さ6・9mm)を貼り合わせた材料です。
しかし、今までの不燃突板化粧板には施工上の問題点がありました。
- 重い
- 割れやすい
- 高コスト
- ビスが効かない
それらの問題を解決したのが、「恩加島木材の不燃突板複合板」です。
天然木突板(厚さ0.2mm)+ 無機質不燃板「ダイライトFAL」(厚さ6mm)+ 特殊合板(厚さ9mm)で構成されているため、ビスが効いて割れません。また、軽量化されたため、施工効率もアップします。
※幅290mmまでは本実加工も可能です。
日本で初めて大臣認定を受けたため、安心して採用していただけます。
恩加島木材が現場の様々なご要望にお応えします
「プリントシート材の木目だと味気なく個性が出せない」「天然木を使用したいが無垢材だとコストが高くメンテナンスが不安」そんな時には、天然木突板を使っておしゃれで安らげる空間をデザインしてみませんか?
恩加島木材の歴史ある熟練技術で、デザイナー様や設計士様の疑問やご要望にお応えします。
随時、木材選定から各種オーダー加工に関するご相談を承っておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。