板目・柾目だけじゃない!“木目の色”にはどんな種類がある?トレンドは?
突然ですが、みなさんは木材を内装材として選ぶ際に、どのようなポイントから見ますか?
木目の方向や色味で材料を選ぶ方がも多いでしょう。
しかし、実際にそれぞれの樹種がどのような木目を持っているのか知らない方も少なくないはずです。
そこで、今回は「木目」の種類について、いくつかの観点で解説します。
選ぶポイントや最近のトレンドについてもお話ししますので、「美しいウッドインテリアに仕上げたい」という方は、是非参考にしてください。
●デザインテイストに合った樹種を選ぶことで、まとまりのあるインテリアに仕上がります。
●恩加島木材は、国内外から多数の高品質の天然木を仕入れ、豊富な樹種から常にお客様のニーズに応えられる化粧板をご提供いたします。
Contents
木目種類を見分けるキーワードは「板目・柾目・杢目」
丸太を木材として加工する際、カットする方向によって木目の雰囲気は大きく変わります。
「板目・柾目・杢目」と3種類に分けられ、特徴が異なりますので、材料を選ぶ際には、それぞれについて事前に知っておくことをおすすめします。
板目
丸太の年輪に対して中心からずれた部分を水平方向にカットすると「板目」が現れます。
不均等なラインと所々に現れる節が、天然木本来の風合いを際立たせるため、自然な木目を強調したい場合におすすめです。
柾目
丸太の年輪に対して中心付近を垂直方向に切り出した時に現れるのが「柾目」です。
節がほとんど現れず、スッキリとした木目が特徴。
また、シンプルな木目なので、板材の貼り方向を変えることで、ヘリンボーンなどの美しいパターンも表現できます。
杢目(ロータリー杢)
丸太を“大根の桂剥き”のように樹皮に近い部分から削っていくと「杢目(もくめ)」が現れます。
丸太を回転させながら削り出すため、「ロータリー杢」と呼ばれることも。
波紋のような独特なラインが現れるため、テーブルの天板など、装飾的な場所に用いられることが多いです。
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色の差が一眼で分かる〈木目の色一覧〉
「木目の色=茶色」と連想するかもしれませんが、茶系でもその種類は様々です。
白っぽいものから、黄、赤、黒に近い色まで、樹種によって色味は異なります。
ここでは、私たち“恩加島木材”が取り扱っている樹種を、カラーテイスト別に紹介します。
茶系 | 赤系 | 白系 | 黒系 |
イエローパイン クリ クルミ ケヤキ ゴム集成 サテンウォールナット シルバーハート スギ集成 ゼブラ タモ タモ集成 チーク ナラ ナラ ラスティック ナラ集成 バーズアイメイプル ホワイトオーク | カバ カリン サペリ チェリー ニヤトウ マコーレ モアビ レオ | カーリーメイプル カラマツ キリ シカモア シナ スギ スプルース セン ニレ バーチ ハードメイプル ヒノキ ブナ ベイマツ ホワイトアッシュ マガシロ | ウェンジ ウォールナット コクタン ローズ |
その豊富なストックから、仕様やご要望に応じて一枚一枚丁寧に選定して突板化粧板として皆様にご提供しています。
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木目のカラーを選ぶ際には“経年劣化”も考慮
木材は、紫外線の影響や風化・劣化することによって経年変色します。
その度合いは樹種や施工環境によって異なり、変色後の風合いも様々です。
そのため、特に変色の大きい以下の樹種については、経年変化も見越して材料を選びましょう。
色が濃くなっていく樹種 | 色が薄くなっていく樹種 | 独特な色の変化がある樹種 |
黄褐色や赤褐色に変化 ・カバ ・メープル ・タモ ・クリ ・ナラ ・オーク ・パイン ・サペリ など | 白褐色・赤茶色に変化 ・ウォールナット ・ローズ など | 自然な色ムラ ・チェリー ・チーク ・シルバーハート など |
表面加工な木材乾燥加工の方法によって、変色が現れる樹種は様々です。
採用する際には、事前に経年変化についてもメーカーへ確認しましょう。
インテリアテイスト別のおすすめ樹種
カラーもさることながら、作りたいインテリアデザインのテイストによっても、適した樹種が異なります。
そこで、ここでは木材を知り尽くした“恩加島木材”が、それぞれのテイストごとに、おすすめの樹種を紹介します。
クールモダン
スッキリと洗練されたクールモダンにしたい場合におすすめなのが、グレイッシュな木目です。
印象を引き締める効果のある黒系も人気が高く、店舗などでも多く採用されています。
直線的で強い木目も、シャープな印象が強いです。
エレガント
優雅でエレガントな印象にしたい場合には、やはり白系の木目がおすすめ。
木目のラインが薄い樹種の方が、家具やその他装飾の邪魔をしません。
壁や天井の木目、造作家具までトータルコーディネイトする場合は、赤系の樹種を採用するデザインも増えています。
和モダン・ジャパンディ
“和”な雰囲気をプラスしたい場合や、最近トレンドの「北欧+和」のジャパンディスタイルにしたい場合には、明るい色味の樹種がおすすめです。
ただし、板目のものですとどうしても和室の印象が強くなってしまいますし、節が目立つは洋風な印象に偏ってしまいます。
シンプルな木目でまとめるのがおすすめです。
クラッシック
温かみがあるクラシックな印象にまとめたい時には、黒系・赤系の樹種を選んでみてください。
落ち着きあるインテリアに仕上がります。
よりナチュラルな印象に仕上げたい場合には、板目やロータリー杢で風合いをプラスするのがおすすめです。
ヴィンテージ・ラスティック
最近、店舗だけではなく住宅でも人気の高いヴィンテージテイストやラスティックテイストですが、ポイントは少々粗々しい木目。
作り込まず素朴感が残る自然な風合いのものを選びましょう。
集成材ですと、色ムラがより強調されて、ランダムな印象に仕上がります。
・原産地(日本、ヨーロッパ、南米、北米、東南アジア、アフリカ)
・価格(★〜★★★★★)
・名前(ア行〜ワ行)
・色(茶・赤・白・黒)
・用途(オフィス、商業施設、医療・福祉など)
・木柄(柾目・板目・杢目・集成柄)
樹種の詳細ページでは、入手レベル(入手しやすいかどうか)も明記しておりますので、大量入手や短納期をご希望の際は、ぜひ参考にしてください。
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〈2023年版〉木目インテリアのトレンドは?
材料の木目を選ぶ際に、トレンドを押さえておきたいという方も多いでしょう。
そこで参考となるのが、「ミラノサローネ」と「ントン・カラー・オブ・ザ・イヤー」の傾向です。
それぞれについて、ウッドインテリアの観点でポイントを紹介します。
ミラノサローネの傾向
ミラノサローネとは、イタリア・ミラノで毎年開催される世界最大規模の家具見本市で、世界各国より家具メーカーやデザイナーが作品を持ち寄ります。
ここ数年、様々な家具メーカーが打ち出しているのが「ジャパンディ」。
和風を取り入れたインテリアが人気です。
木の持つ自然な風合いを生かしつつもシンプル・ミニマルなデザインにまとめるのがポイントとなります。
ジャパンディインテリアの基調カラーは、グレージュやアッシュベージュ、ウォームホワイトなどのナチュラルカラーやアースカラーです。
これらを生かしつつ明るい雰囲気になるような、白系の木目をおすすめします。
パントン・カラー・オブ・ザ・イヤーの傾向
1963年に創業したアメリカの塗料メーカーであるパントン社が毎年発表しているトレンドカラーが、「パントン・カラー・オブ・ザ・イヤー」。
印刷物やアパレル、インテリアデザインなど様々な分野に影響をもたらします。
パントン・カラー・オブ・ザ・イヤー 2023は、「Viva Magenta 18-1750(深紅色)」。
深みのある赤には、ダークブラウン系や赤系の樹種がおすすめです。
「こんな雰囲気の木目を探している」というような、デザイン面でもご相談も承っていますので、お気軽にお問い合わせください。
創業70年の技術と経験が創る“恩加島木材”の突板化粧板製品
内装仕上げに木材を使う場合は、ぜひ“突板化粧板”をご検討ください。
無垢材は施工時の含水率と時間が経過した状態の含水率の変動によって、反りや木割れが起きてしまうリスクは避けられません。
一方、突板化粧板は寸法安定性の高い合板などを基材にするため、施工性も高く湿度変化によって変形する心配が少ないのです。
実は、突板の原料は水分を多く含む生材(なまざい)。
柔らかい生材を薄くスライスしてから含水率10〜15%にまで乾燥させて基材と張り合わせることで、美しい木目を表現できます。
私たち“恩加島木材工業”は、1947年に創業以来、突板製品専門メーカーとして時代の変化を見極めながら、国内に限らず世界中の銘木を使って、良質でバラエティに富んだ内装材を提供し続けてきました。
突板の常備在庫はおよそ1000束に上り、その豊富なストックから、仕様やご要望に応じて一枚一枚丁寧に選定しています。
0.2mmという極薄にスライスされた突板は気温や湿度により、生き物のように大きく変化します。
その小さな変化を感じながら、熟練した職人が手作業でそれを貼り合わせていくのです。
貼り合わせた突板はその日の環境に合わせて、樹種ごとにプレス時間、温度、圧力を細かく調整し、高圧ホットプレス機で圧着し、化粧板などの製品となり、お客様の元へと届きます。
木の特性を熟知した“恩加島木材工業”が自信を持ってご提供する突板製品は、多くの住宅や公共施設にて採用されています。
内装の木質化は、今やカーボンニュートラルや脱炭素化の実現には欠かせないと言っても過言ではありません。
輸送過程での二酸化炭素排出量を大きく削減できる地産材(地域材)の取り扱いもございますので、ウッドインテリアをご検討中の方は、ぜひ一度“恩加島木材工業”の製品をご覧ください。
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KDパネルとは
KDパネルは、台湾・KEDING社製の天然木化粧合板で、0.5mmの厚単板で木目の立体感を、特殊UV塗装で耐久性と抗菌性能を付与した今までに無い化粧合板です。
天然木本来の質感と、メラミン化粧板のような強度・施工性を兼ね備えています。
恩加島木材工業が自信をもって展開する日本初上陸のプロダクトです。
PANESSE(パネッセ)
天然木練付化粧板のシリーズで、基材によって「不燃ボード」「難燃ボード」「MDF化粧合板」「突板シート」「有孔パネル」「テクスチャーボード」と多彩なラインナップを実現。
樹種も40種類以上からお選びいただけますし、産出地を限定した地産材のご注文も承っております。
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リブパネル・ルーバー
最近トレンドのリブパネルやルーバーも、その他化粧板と同じ樹種で製造しております。
リブパネルは、もちろん天然木練付化粧板に貼り付けた仕様で、あらかじめ工場でパネル組みをしている高精度・省施工型の製品です。
ルーバーも同様で、精度の高い高意匠ルーバーとして人気商品となっています。
基材は木芯・不燃(ダイライト、エースライトなど)からアルミ押出成形品(※ルーバーのみ)まで対応しておりますので、内装制限のある建物にもご採用いただけます。
リブパネルはHPより規格書もダウンロードできますので、是非ご検討ください。
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用途を問わず様々な施設にご採用いただいております
恩加島木材の突板製品は、建物の用途を問わず様々な施設にご採用いただいております。
ホームページでは随時、施工事例や納入実績を紹介していますので、気になる方はぜひ併せてご覧ください。
恩加島木材工業株式会社|納入実績
恩加島木材工業株式会社|施工事例
恩加島木材の取り組みや今後の目標
私たち“恩加島木材”は、地球環境や森林維持のために様々な取り組みを行っており、国産材の積極的な利用はもちろん、製造工程の自然エネルギー活用など、トータルCO2排出量の削減に努めています。
再生エネルギーの導入
自社工場への太141kw陽光発電システムおよび蓄電池を導入いたします。
(2023年6月、稼働決定)
持続可能な製品の開発製造
植林木を利用した人工突板の開発を進めています。
地産材の積極的利用
日本の貴重な資源である“森林”、そして林業・製材業を守るため、原産地を日本国内ならず地域を限定した樹種を積極的に取り扱っています。
香川県多度津町庁舎(香川県産材利用)
某百貨店 什器(大阪府内産桧利用)
新居浜商業高校 体育館(愛媛県産材利用)
京都女子大学(京都府内産桧利用)
京都 某ホテル(京都府内産利用)
「建築デザインに環境への配慮を反映させたい」「長く愛され続ける建物にしたい」そのようにお考えの方は、ぜひ私たち”恩加島木材工業”の突板製品をご採用ください。
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まとめ|木目の特徴を見極めてデザインに活かしましょう
木目と一言で表しても、加工の方法や樹種によって特徴は様々です。
そのため、イメージするインテリアデザインに合った樹種を選ぶためには、豊富なレパートが必要。
高品質でスタイリッシュなウッドデザインを目指す方は、どうか“恩加島木材”へご相談ください。
長年培った経験と知識をもとに、みなさんの設計デザインをお手伝いさせていただいております。
製品は、天然木突板を使った化粧板やフローリング材、ルーバー、有孔ボードなど多岐にわたっているため、空間のトータルコーディネートも可能です。
「環境に配慮した製品を取り入れたい」「統一性のある洗練されたデザインを実現させたい」とお考えの方は、ぜひに一度恩加島木材の突板製品をご検討ください。
〈日本初〉大臣認定取得|恩加島木材の“不燃突板複合板”
建築基準法上で「特殊建築物」に指定される商業施設や宿泊施設などを建てる際に欠かせないのが、“不燃突板複合板”です。
天然木突板(厚さ0.2mm)に不燃材料である無機質不燃板(厚さ6・9mm)を貼り合わせた材料です。
しかし、今までの不燃突板化粧板には施工上の問題点がありました。
- 重い
- 割れやすい
- 高コスト
- ビスが効かない
それらの問題を解決したのが、「恩加島木材の不燃突板複合板」です。
天然木突板(厚さ0.2mm)+ 無機質不燃板「ダイライトFAL」(厚さ6mm)+ 特殊合板(厚さ9mm)で構成されているため、ビスが効いて割れません。また、軽量化されたため、施工効率もアップします。
※幅290mmまでは本実加工も可能です。
日本で初めて大臣認定を受けたため、安心して採用していただけます。
恩加島木材が現場の様々なご要望にお応えします
「プリントシート材の木目だと味気なく個性が出せない」「天然木を使用したいが無垢材だとコストが高くメンテナンスが不安」そんな時には、天然木突板を使っておしゃれで安らげる空間をデザインしてみませんか?
恩加島木材の歴史ある熟練技術で、デザイナー様や設計士様の疑問やご要望にお応えします。
随時、木材選定から各種オーダー加工に関するご相談を承っておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。