“無垢材インテリア”のデメリットは?解決策やおすすめ商品を紹介
インテリアに使う材料を選ぶ際、「無垢材」にこだわる方も多いでしょう。
確かに、自然の風合いが強く重厚感も表現できる無垢材ですが、メリットだけではなくデメリットもあります。
そこで、今回は「無垢材インテリア」のメリットやデメリットとその対策について、詳しく解説します。
「美しいウッドインテリアに仕上げたい」「“木”を取り入れたいが、どんな材料にすべきか迷っている」という方は、是非参考にしてください。
●無垢材のメリットを活かしつつも、デメリットを軽減できる建築材料が、「突板化粧板」です。
●恩加島木材は、環境に配慮しつつ国内外から多数の高品質の天然木を仕入れ、常にお客様のニーズに応えられるよう努めております。
Contents
無垢材のメリットは?
インテリアデザインを検討する際、「とにかく無垢材」とこだわる方は少なくありません。
なぜなら、無垢材の持ついいイメージが強いから。
では、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか?
オリジナリティがある
木材には、二つとして同じ木目は存在しません。
一本の木から切り出した材料でも、カットの仕方や部位によって、全く同じ木目になることは絶対にないのです。
そのため、唯一無二のインテリアに仕上げたい方に無垢材から高い人気を得ています。
木の“ぬくもり”を楽しめる
天然素材だからこその「硬すぎず柔らかすぎない」質感は、人工的な材料ではなかなか再現できません。
また、木の持つ独特な香り成分に含まれるフィトンチッドには、リラックス効果(鎮静作用)があることも分かっています。
調湿作用がある
木材、つまり木は、湿度の高い状態では一定の水分を抱え込み、乾燥時にはそれを放出する“調湿”機能を持ちます。
そのため、部屋の湿度を快適に保つことができるのです。
無垢材の使用面積によっては、加湿器・除湿器と同等の効果も期待できます。
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断熱性が高い
木の熱伝導率(熱の伝えやすさ)は、鉄の1/500程度であり、断熱性に優れています。
なぜなら、木の細胞には多くの空洞があり、その空気が熱の伝導を妨げるからです。
木材の断熱効果は、建築物に使われる断熱材に匹敵するほど。
そのため、床材や壁材に用いれば、夏の暖気や冬の冷気を軽減できます。
音や紫外線を吸収する
木の空気を含んだ細胞構成は、熱だけではなく、音も伝わりも妨げます。
木材を使った空間では、音が響きにくいため、音楽ホールなどへも採用されているほどです。
そして、紫外線を吸収する点も大きなメリット。
木材を介して反射する太陽光には、ほとんど紫外線が含まれず、目への刺激も大幅に軽減できます。
経年変化を楽しめる
どの建築材料も大なり小なり経年変化がありますが、無垢材の場合、樹種によっては艶が増したり、深みのある色に変わるものもあります。
そのため、新築時よりも年数を重ねた方が風合いが増す可能性もあるのです。
時の流れを楽しめるため、長く使い続けられる建築物にこそ、木材をふんだんに使ったインテリアをおすすめします。
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無垢材の気になるデメリットは?
メリットが注目されがちな無垢材ですが、採用する際に知っておかなくてはいけないデメリットも。
施工上での懸念点や、使い始めてからのトラブルにつながりますので、ぜひしっかりと知っておきましょう。
変形リスクがある
無垢材は、適度に乾燥された状態で市場へ出回りますが、保存場所や施工後の空気環境によって、水分を吸収・放出し、その含水率は変動します。
それによって、「伸縮」「歪み」「反り」「木割れ」が引き起こされるリスクは避けられません。
いくら高品質な材料や高い施工技術を持ってしても、変形を踏まえた納まりにしていても、これらを100%抑えることは困難です。
傷つきやすい
合板や化粧板と比べると、どうしても柔らかいため、傷がつきやすい点は否めません。
イペ・セランガンバツのようなハードウッドと呼ばれる木材もありますが、木目が荒く質感も良くないため、主にウッドデッキなどのアウトドアに用いられるのが一般的です。
重く施工手間がかかる
無垢材は、集成材や化粧板と比べると、どうしても重く、施工性に優れているとは言えません。
重厚感を求めて材料を分厚くすればするほど、施工時の負荷が大きくなって、手間がかかってしまうのです。
シミ・汚れがつきやすく水にも弱い
無垢材を用いる場合、やはり人気なのが木の風合いを生かした無塗装品ですが、表面をコーティングしていない材料は、当然のことながら、シミや汚れが定着しやすいです。
また、濡れれば水分を吸収し、膨張して乾燥時に反ってしまいます。
大量の水をこぼしてしまえば、長時間水分が留まって、雑菌やカビが発生してしまう可能性もあるでしょう。
メンテナンス手間がかかる場合も
床材の場合は、定期的なオイル塗装が必要なものも多く、キズや汚れの補修も必要となります。
そのため、不特定多数の人が利用する公共施設では、なかなかメンテナンスが行き届かず、劣化が早まり、補修費用がかさんでしまう可能性は否めません。
コストが高く品質が安定しづらい
無垢材と言っても樹種は様々なので、全ての場合でコストがかかる訳ではありません。
しかし、意匠性や耐久性が特に求められるインテリアにおいては、やはりどうしても材料費は高くなりがちです。
また、高品質にこだわればこだわるほど、一度にまとまった量を手に入れることが難しくなります。
そのため、ホテルなど、同じクオリティの材料を大量に入手したい場合は、どうしても樹種や産地が限られてしまう可能性が高くなってしまうでしょう。
メリットを残してデメリットを解決できるのが“突板化粧板”
無垢材のメリットを活かしつつデメリットを解消できる材料が、「突板化粧板」です。
突板とは、天然木を0.2~0.3mm程度のシート状にスライスしたもので、表面材としては薄いため、触り心地は無垢材と比べると硬いものの、軽量で品質が安定しやすいという特性があります。
また、基材には合板などを用いるため、伸縮や反り・木割れなどのリスクを軽減でき、細かい加工も可能な上に、低コストなの点も魅力。
不燃材料としての認定も受けているため、内装制限のある施設にも活用できます。
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無垢材のデメリット①
「変形リスク」
無垢材の変形は、吸湿・乾燥を繰り返すことによってもたらされます。
一方、突板製品も天然木由来ですが、無垢材部分はとても薄く、基材に用いられる合板は、薄い単板を繊維方向が直交するように交互に積層して作られているため、変形リスクを最小限に抑えられます。
恩加島木材は、創業以来、様々な現場へ突板製品を納めてきた実績がありますので、「このような場合にはどうすればいい?」とお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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無垢材のデメリット②
「傷つきやすい」
突板もそのままでは当然キズや汚れ、水には弱いですが、表面にコーティング加工がされているものがほとんどなので、無塗装の無垢材と比べると、明らかに耐久性が優れています。
傷や汚れが付き易い天板や壁面の使用にも適しています。
無垢材のデメリット③
「重くて施工手間がかかる」
無垢材、特に比重の大きいチークやチェリーなどの樹種にこだわると、場所によっては施工効率性を落としてしまうかもしれません。
しかし、突板製品ですと、樹種による重さの違いはありませんし、基材がMDFの化粧板を使えば、大幅な軽量化が図れます。
無垢材のデメリット④
「シミ・汚れ・水に弱い」
私たち“恩加島木材”がご提供する突板化粧板には、ウレタン塗装やUV塗装、オイル塗装などを施しているため、無塗装の無垢材と比べると、耐汚性や耐水性に優れています。
コロナ禍以降、抗ウイルス塗装のご要望も多く承っています。
当社では、全て専門の職人が自社工場で行なっており、数量によってはオーダー塗装も承っておりますので、お気軽にご相談ください。
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無垢材のデメリット⑤
「メンテナンス手間がかかる」
無板材の場合、表面の乾燥による劣化や手垢などのを防ぐために、定期的なオイル塗装が必要なものもあります。
一方、突板化粧板は表面に塗装コーティングが施されているため、特別なメンテナンスは必要ありません。
そのため、管理が行き届きにくい公共施設や大型施設にも、多数採用いただいています。
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恩加島木材工業株式会社|納入実績
恩加島木材工業株式会社|施工事例
無垢材のデメリット⑥
「高コスト・品質が安定しづらい」
“銘木”と呼ばれる希少な樹種や、美しい木目を持つ材料を大量にまとめて必要となる公共施設やマンションなどにおいては、無垢材ですとどうしても納期がかかりコストも嵩んでしまうでしょう。
一方、一本の木から大量に採取できる突板を活用すれば、同じ風合いの木目を持った材料を、無垢材よりも低コストでまとめて手に入れられます。
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また、天然木の風合いを最大限に表現できるように、木目の向きやバランスへも徹底的にこだわっています。
木の魅力を取り入れつつも、メンテナンス性や耐久性、施工性に優れた材料を採用したい方は、ぜひお気軽にお問い合わせください
創業70年の技術と経験が創る“恩加島木材”の突板化粧板製品
内装仕上げに木材を使う場合は、ぜひ“突板化粧板”をご検討ください。
無垢材は施工時の含水率と時間が経過した状態の含水率の変動によって、反りや木割れが起きてしまうリスクは避けられません。
一方、突板化粧板は寸法安定性の高い合板などを基材にするため、施工性も高く湿度変化によって変形する心配が少ないのです。
実は、突板の原料は水分を多く含む生材(なまざい)。
柔らかい生材を薄くスライスしてから含水率10〜15%にまで乾燥させて基材と張り合わせることで、美しい木目を表現できます。
私たち“恩加島木材工業”は、1947年に創業以来、突板製品専門メーカーとして時代の変化を見極めながら、国内に限らず世界中の銘木を使って、良質でバラエティに富んだ内装材を提供し続けてきました。
突板の常備在庫はおよそ1000束に上り、その豊富なストックから、仕様やご要望に応じて一枚一枚丁寧に選定しています。
0.2mmという極薄にスライスされた突板は気温や湿度により、生き物のように大きく変化します。
その小さな変化を感じながら、熟練した職人が手作業でそれを貼り合わせていくのです。
貼り合わせた突板はその日の環境に合わせて、樹種ごとにプレス時間、温度、圧力を細かく調整し、高圧ホットプレス機で圧着し、化粧板などの製品となり、お客様の元へと届きます。
木の特性を熟知した“恩加島木材工業”が自信を持ってご提供する突板製品は、多くの住宅や公共施設にて採用されています。
内装の木質化は、今やカーボンニュートラルや脱炭素化の実現には欠かせないと言っても過言ではありません。
輸送過程での二酸化炭素排出量を大きく削減できる地産材(地域材)の取り扱いもございますので、ウッドインテリアをご検討中の方は、ぜひ一度“恩加島木材工業”の製品をご覧ください。
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KDパネルとは
KDパネルは、台湾・KEDING社製の天然木化粧合板で、0.5mmの厚単板で木目の立体感を、特殊UV塗装で耐久性と抗菌性能を付与した今までに無い化粧合板です。
天然木本来の質感と、メラミン化粧板のような強度・施工性を兼ね備えています。
恩加島木材工業が自信をもって展開する日本初上陸のプロダクトです。
PANESSE(パネッセ)
天然木練付化粧板のシリーズで、基材によって「不燃ボード」「難燃ボード」「MDF化粧合板」「突板シート」「有孔パネル」「テクスチャーボード」と多彩なラインナップを実現。
樹種も40種類以上からお選びいただけますし、産出地を限定した地産材のご注文も承っております。
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リブパネル・ルーバー
最近トレンドのリブパネルやルーバーも、その他化粧板と同じ樹種で製造しております。
リブパネルは、もちろん天然木練付化粧板に貼り付けた仕様で、あらかじめ工場でパネル組みをしている高精度・省施工型の製品です。
ルーバーも同様で、精度の高い高意匠ルーバーとして人気商品となっています。
基材は木芯・不燃(ダイライト、エースライトなど)からアルミ押出成形品(※ルーバーのみ)まで対応しておりますので、内装制限のある建物にもご採用いただけます。
リブパネルはHPより規格書もダウンロードできますので、是非ご検討ください。
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用途を問わず様々な施設にご採用いただいております
恩加島木材の突板製品は、建物の用途を問わず様々な施設にご採用いただいております。
ホームページでは随時、施工事例や納入実績を紹介していますので、気になる方はぜひ併せてご覧ください。
恩加島木材工業株式会社|納入実績
恩加島木材工業株式会社|施工事例
恩加島木材の取り組みや今後の目標
私たち“恩加島木材”は、地球環境や森林維持のために様々な取り組みを行っており、国産材の積極的な利用はもちろん、製造工程の自然エネルギー活用など、トータルCO2排出量の削減に努めています。
再生エネルギーの導入
自社工場への太141kw陽光発電システムおよび蓄電池を導入いたします。
(2023年6月、稼働決定)
持続可能な製品の開発製造
植林木を利用した人工突板の開発を進めています。
地産材の積極的利用
日本の貴重な資源である“森林”、そして林業・製材業を守るため、原産地を日本国内ならず地域を限定した樹種を積極的に取り扱っています。
香川県多度津町庁舎(香川県産材利用)
某百貨店 什器(大阪府内産桧利用)
新居浜商業高校 体育館(愛媛県産材利用)
京都女子大学(京都府内産桧利用)
京都 某ホテル(京都府内産利用)
「建築デザインに環境への配慮を反映させたい」「長く愛され続ける建物にしたい」そのようにお考えの方は、ぜひ私たち”恩加島木材工業”の突板製品をご採用ください。
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今こそ木材も“地産地消”する時代。脱炭素化に向けた地産材・地域材利用について解説
“人工突板”は天然木由来の建材。基礎知識やウッドショックとの関連性について解説
まとめ|無垢材のデメリットを解決するためには突板製品がおすすめ
無垢材は、天然木そのままの風合いや質感を取り入れられるため、多くの建築物に取り入れられてきました。
しかし、その一方で、採用してから思わぬ不具合に気が付き、クレームに発展してしまうケースは決して少なくありません。
無垢材のメリットを生かしつつもデメリットを解消できる材料こそ、「突板化粧板」。
メンテナンス性・施工性・耐久性・コスト面で強みがあるため、インテリアの材料選びでお悩みの方は、ぜひ一度「突板化粧板」をご検討ください。
“恩加島木材”は長年培った経験と知識をもとに、みなさんの設計デザインをお手伝いさせていただいております。
製品は、天然木突板を使った化粧板やフローリング材、ルーバー、有孔ボードなど多岐にわたっているため、空間のトータルコーディネートも可能です。
「環境に配慮した製品を取り入れたい」「統一性のある洗練されたデザインを実現させたい」とお考えの方は、ぜひに一度恩加島木材の突板製品をご検討ください。
〈日本初〉大臣認定取得|恩加島木材の“不燃突板複合板”
建築基準法上で「特殊建築物」に指定される商業施設や宿泊施設などを建てる際に欠かせないのが、“不燃突板複合板”です。
天然木突板(厚さ0.2mm)に不燃材料である無機質不燃板(厚さ6・9mm)を貼り合わせた材料です。
しかし、今までの不燃突板化粧板には施工上の問題点がありました。
- 重い
- 割れやすい
- 高コスト
- ビスが効かない
それらの問題を解決したのが、「恩加島木材の不燃突板複合板」です。
天然木突板(厚さ0.2mm)+ 無機質不燃板「ダイライトFAL」(厚さ6mm)+ 特殊合板(厚さ9mm)で構成されているため、ビスが効いて割れません。また、軽量化されたため、施工効率もアップします。
※幅290mmまでは本実加工も可能です。
日本で初めて大臣認定を受けたため、安心して採用していただけます。
恩加島木材が現場の様々なご要望にお応えします
「プリントシート材の木目だと味気なく個性が出せない」「天然木を使用したいが無垢材だとコストが高くメンテナンスが不安」そんな時には、天然木突板を使っておしゃれで安らげる空間をデザインしてみませんか?
恩加島木材の歴史ある熟練技術で、デザイナー様や設計士様の疑問やご要望にお応えします。
随時、木材選定から各種オーダー加工に関するご相談を承っておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。