美しい仕上がりに不可欠なオーダー加工。
恩加島木材が誇る各種加工技術とは?
設計やデザインに化粧板の採用を検討する際、懸念点として上げられるのが加工の難しさです。化粧板は表面材と基材の素材が異なるため、現場での細かい加工ができません。つまり、メーカーでどれほどの加工に対応できるのかがポイントとなるでしょう。
そこで。今回は美しい仕上がりに不可欠である化粧板の加工について紹介します。私たち恩加島木材工業が誇る最新技術についても紹介しますので、「化粧板ではディテールは表現できない」と思っている方も、是非参考にしてください。
・化粧板メーカーによって対応できるオーダー加工が異なるため、材料選びの際には注意しなくてはいけない。
Contents
技術・知識 × 最先端設備による多彩な加工
どのメーカーの突板化粧板においても、天然木からスライスした突板を表面材としており、合板などの基材に貼り付けられています。ですから、現場で臨機応変に細かい加工を施すと、木口(板材の切り口)などがきれいに納まりません。一方、無垢材は表面材・基材という概念がなく、全て同じ素材なので、現場サイドでの細かい加工が可能です。ただし、その性質上、技術の有無に関わらず「木割れ」してしまうことも少なくありません。
つまり、天然木の風合いを生かして様々な形に加工するためには、性質が安定した化粧板の方が適しています。ただし、予め図面を元に出荷時点で加工しておく必要があります。ここでポイントなのが、その加工レパートリーや加工技術はメーカーによって大きく異なるという点です。木目をより美しく生かしつつ、寸法安定性を維持するには、高い加工技術が重要となるのです。
私たち恩加島木材では、熟練した技術や知識を誇る職人が手作業で一枚一枚丁寧に貼り合わせた突板を、最新技術によって高精度でパネル化しています。
〈関連コラム〉
恩加島木材工業株式会社|コラム|突板・挽板・無垢材それぞれの違いとは?どれがおすすめ?特性から選び方まで徹底解説
“恩加島木材”の主なオーダー加工
私たち恩加島木材では、現場に合わせて各種オーダー加工を承っております。そこで、ここではその一部を紹介します。是非、設計やデザインに生かしてください。
正寸カット
現場で正寸カットをする場合、どれほど技術があったとしても寸法が狂ってしまうことは少なくありません。当社では精度の高い寸法性を確保することを目的として、オーダーサイズカットを承っております。これにより、図面通りの寸法になるだけではなく、切断時に表面材が欠けることを防ぎ、現場加工の負担が大きく軽減します。
面取り加工
「面取り」とは、板材の角を落とす加工のことです。カウンター材などにおいては、人が触れる部分の角を落とすことで、怪我やカウンター材の角への衝撃を軽減できます。また、立体感が増し、無垢材と比べても遜色ない高級な雰囲気になります。しかし、化粧板を現場で面取り加工すると、基材が見えてしまい美しくありません。必要な場合は、メーカーに加工を依頼しましょう。
木口貼り・木口塗装
「木口」とは、材料をカットした際の切り口を指します。無垢材と異なり、化粧板は表面材・基材2種類の材料を張り合わせているため、断面と表面の風合いが異なります。そのため、納まり上どうしても木口が見えてしまう場合は、表面材と同じ突板を貼るか、塗装して、基材を隠さなくてはいけません。
うづくり(浮造り)加工
天然木突板は、メラミン化粧板やプリントシート材と比べても格段に高級感がありますが、より重厚感を出したい場合には、「うづくり(浮造り)」加工がおすすめです。これは、突板の表面を丁寧に研磨することで、年輪を浮き立たせる手法です。そうすることで、光が乱反射し、より自然な仕上がりになります。また、フローリングについては、踏み心地がよりナチュラルになり、傷も目立ちにくく、滑り止め効果も得られます。
本実加工
フローリングや壁材、天井材など、パネルを連結して施工する場合に必要な加工です。実(さね)と呼ばれる突出部に釘を打ち付けることで、表面からは釘が見えません。また、突出部の幅によって、パネル同士を隙間なく連結させる「本実突付加工」と、細い隙間(目透かし)を開けて連結させる「本実目透かし加工」が選べるため、イメージに合わせて加工を依頼しましょう。
有孔加工
有孔パネルとは、小さな孔が等間隔に開けられた表面材と基材を貼り合わせた建材で、防音・吸音を目的として壁材などに用いられます。一般的な防音材と比べ、そのまま仕上げ材として使えるのがメリットです。恩加島木材では、ご指定の樹種化粧板を有孔パネル仕様に加工できます。
〈関連ページ〉
下記コラムでは、有孔パネルについて詳しく解説しています。是非合わせてご覧ください。
恩加島木材工業株式会社|コラム|機能性×意匠性=恩加島木材の有孔パネル。その性能や種類を徹底解説
寒冷紗貼り
有孔ボードの遮音性を高めるための加工で、裏面に寒冷紗と呼ばれる目の粗い生地を貼ります。施工する場所に応じて、断熱性の高い硝子クロス貼りや、不燃クロス貼りもあります。
真空貼り
特殊なテクスチャーを表現したい場合には、「真空貼り」加工をおすすめします。こちらは、平面的なプレス機では表現できない凹凸感のある模様を、特殊な機械で真空加圧して接着する手法です。パネル材はもちろん、額縁や巾木などの造作部材にも応用でき、無垢材と遜色ない、むしろ無垢材では表現しきれない表情を生み出せます。
表情豊かな天然木練付テクスチャーボードも
恩加島木材の「天然木練付テクスチャーボード」は、表面に貼り付ける突板化粧板に特殊な加工を施し、様々な模様をつけたパネル材です。表面のテクスチャーには、5つのラインナップがあります。
- ウェーブ
- テキスタイル
- なぐり
- うづくり
- オビノコ
それぞれ、天然木では表現できない個性的な模様なので、他のデザインと差別化を図りたい場合は、是非採用をご検討ください。
〈関連ページ〉
下記ページでページでは、天然木練付テクスチャーボードの詳細を紹介しています。
恩加島木材工業株式会社|製品案内|天然木練付テクスチャーボード
樹種選定やパネル割りも恩加島木材がご提案
天然木をデザインに生かす場合、どのような樹種を選ぶかやパネルの割付は空間の雰囲気に大きく影響を及ぼします。しかし、「どんな木目が良いのか」「美しく見せるためにパネルの割付はどうすればいいか」など、なかなか判断しにくい場合も少なくないでしょう。そのような場合には、是非当社までご相談ください。
立面図などを基に、きれいに見えるパネル割りや、イメージに近い樹種(木目)をご提案いたします。また、意匠的観点だけではなく、材料ロスを減らしたり、施工しやすい納まりのご相談も承っております。
〈関連コラム〉
国産材や地産材について詳しく知りたい方は、下記コラムを合わせてご覧ください。
恩加島木材工業株式会社|コラム|樹種別の特徴や木目のトレンドは?恩加島木材の人気樹種や選び方のポイントを解説
恩加島木材の取り組み
私たち恩加島木材では、国内各地の地産材利用も積極的に行なっております。また、原木市場に頼らずに原木林から直接仕入れて、自社で選木・加工・販売することも可能です。原産地を日本国内に限定した樹種を常時取り扱っているほか、地産材を利用した突板も数多くご注文いただいております。その建物の社会的価値を高めるためにも、ぜひ国産材を使った突板製品をご検討ください。
香川県多度津町庁舎(香川県産材利用)
某百貨店 什器(大阪府内産桧利用)
新居浜商業高校 体育館(愛媛県産材利用)
京都女子大学(京都府内産桧利用)
京都 某ホテル(京都府内産利用)
まとめ|現場に合わせたオーダー加工で美しい納まりを実現
化粧板をすっきり美しく納めるためには、細部にまでこだわった加工が欠かせません。また、工場で加工を施しておくことで、現場での施工負担も軽減できます。私たち恩加島木材では、創業以来培った知識と経験を生かして、お客様のイメージに合わせたオーダー加工を承っております。「コストや工期面でどうしても化粧板が使いたいけと、うまく納まるか心配」という方は、ぜひ当社の天然木練付化粧板をご検討ください。化粧板に限らずフローリング材やルーバー、有孔ボードなどとのトータルコーディネートも可能です。統一性のある洗練されたデザインをご希望の際には、ぜひに一度恩加島木材にご相談ください。
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当社の納入実績は下記ページをご覧ください。
恩加島木材が現場の様々なご要望にお応えします
「プリントシート材の木目だと味気なく個性が出せない」「天然木を使用したいが無垢材だとコストが高くメンテナンスが不安」そんな時には、天然木突板を使っておしゃれで安らげる空間をデザインしてみませんか?恩加島木材の歴史ある熟練技術で、デザイナー様や設計士様の疑問や要望にお応えします。随時、木材選定から各種オーダー加工に関するご相談を承っておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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